JR大阪駅、駅員マスク着用 大半の乗客も 緩和初日

マスク姿で改札業務に当たるJR大阪駅の駅員=13日午前、大阪市北区(恵守乾撮影)
マスク姿で改札業務に当たるJR大阪駅の駅員=13日午前、大阪市北区(恵守乾撮影)

新型コロナウイルス対策で推奨されてきたマスク着用が13日、緩和された。だが、同日午前にJR大阪駅を行きかう人々の大半はマスクを着用したままだった。マスクを外した人もわずかにいたが、「かねてからしていない」との答えもあり、この日から外したという人は極めて限られていた。

「はずそうか迷ったけど、やはりつけてきた。周りの人もそうしている」

この日、名古屋から大阪に来たという40代前後の男性は、そう記者に語った。

「(マスクを着けている)理由は特にない」(大阪市内在住の男性)「花粉症対策の意味もあって、つけている」(山陰地方から来た女性)など、普段の生活通りの対応をしている人が大半だった。「医療従事者なので、外すわけにはいかない」(神戸市の男性)という人もいた。

この日からマスクを外したという、大阪市内から来た男性は「つけなくていいと聞いたから外した。こちらの方が気持ちよい」とだけ語った。この日から外したと答える人はごく少数で、「(新型コロナは)インフルエンザより重症化率は低いので、以前からしていない」(奈良県から来た女性)「香港では先月から外してよいことになっており、そちらの方が慣れているので、今日は外した」(香港から来た訪日外国人客)など、かねてから着用していない人も少なくなかった。

JR西日本は13日から、列車内でマスク着用を呼びかける案内をやめたほか、座席を回転して乗客同士が対面で着席することも容認した。ただ、駅員は引き続き、接客時のマスク着用を義務付けており、この日も駅員がマスクをしたまま乗客の案内を行っていた。(黒川信雄)

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