速効性+生理痛のメカニズムを考えたシリーズ新製品『ロキソニンSプレミアムファイン』 第一三共ヘルスケア 3月8日の国際女性デーに発売 痛みに寄り添い 女性の健康と快適な生活をサポート

第一三共ヘルスケア(東京都中央区)は、国連が制定した国際女性デーの3月8日、解熱鎮痛薬「ロキソニン内服薬シリーズ」から、つらい生理痛(月経痛)のメカニズムを考えた独自処方の鎮痛薬『ロキソニンSプレミアムファイン』(第1類医薬品)を新たに発売した。ロキソニン内服薬シリーズは2011年の『ロキソニンS』発売以来、生活者が抱える頭痛などの痛みに寄り添い、生活の質(QOL)の向上に貢献してきた。新製品は、シリーズ共通のすぐれた鎮痛成分「ロキソプロフェンナトリウム水和物」に加え、生薬など3つの有効成分を追加配合し、生理の際の締めつけられるような下腹部痛といった女性特有の痛みにアプローチしていく。

生理痛をうまくコントロールする選択肢の一つにしてほしい-。女性の心身の健康を考えるフェムケアへの意識が広がる中で、可視化されてきた生理の切実な悩み。健康課題の解決と快適な生活実現への願いを新製品に込め、鎮痛薬の使い方や医療機関を受診する大切さなど、生理との上手なつき合い方についても啓発していく。

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開発を担当した『ロキソニンSプレミアムファイン』(OTC医薬品:第1類医薬品)を手にする研究開発部の田中美希さん。痛みといっても人それぞれ。ロキソニンブランドは、内服薬の解熱鎮痛薬やテープなどの外用鎮痛消炎薬を展開し、痛みを取り巻く多様なニーズに応えている
開発を担当した『ロキソニンSプレミアムファイン』(OTC医薬品:第1類医薬品)を手にする研究開発部の田中美希さん。痛みといっても人それぞれ。ロキソニンブランドは、内服薬の解熱鎮痛薬やテープなどの外用鎮痛消炎薬を展開し、痛みを取り巻く多様なニーズに応えている

女性が経験する生理回数、かつての9~10倍

第一三共ヘルスケアのロキソニン内服薬シリーズは2011年、医療用の非ステロイド性抗炎症薬のロキソプロフェンナトリウム水和物を市販薬に転用したスイッチOTC医薬品として『ロキソニンS』を発売した。すぐれた鎮痛効果・解熱効果の『ロキソニンS』をはじめ、胃にやさしい成分を配合した『ロキソニンSプラス』、つらい頭痛への高い効果を追求した『ロキソニンSプレミアム』、そしてシリーズ最短の錠剤崩壊時間を誇る『ロキソニンSクイック』とラインアップを広げ、さまざまな切り口から痛みに向き合ってきた。

そして、3月8日の国際女性デーに合わせて発売する『ロキソニンSプレミアムファイン』。女性の生理痛に焦点を当てた製品開発の原点は2016年1月にまでさかのぼる。

「頭痛をターゲットにしたロキソニンSプレミアムの発売が2016年の4月。生活の中にある痛みについて考えたとき、『生理痛に悩んでいる方も数多くいる』という声があがり、プロジェクトが始まった」

第一三共ヘルスケア研究開発部で、『ロキソニンSプレミアムファイン』の開発に携わった田中美希さんはそう振り返る。

医薬品メーカーとしても、薬に携わる開発担当者としても、女性の悩み・生理痛について取り組むことは自然な流れだった
医薬品メーカーとしても、薬に携わる開発担当者としても、女性の悩み・生理痛について取り組むことは自然な流れだった

女性が生涯に経験する月経回数は、かつては約50回とされていたが、現代の女性は晩婚化や少子化を背景にした出産回数の減少によって約9~10倍の約450回(※1)。生理回数の増加に伴い、生理前や生理中の不調の経験期間も長くなっている。

近年では女性の活躍の場が広がり、月経や妊娠・出産、更年期、婦人科系疾患など女性ならではの心身の健康を考えるフェムケアやフェムテックへの意識も高まっている。生理痛やPMS(月経前症候群)といった月経随伴症状が仕事や家庭でのパフォーマンス低下につながり、労働損失につながっているという指摘も注目されるようになってきた。こうした社会変化の中、女性が抱える身体の悩みが表面化され、年齢や性別を問わずに共有されるようになってきている。

田中さんは、「社内でも、さまざまなコミュニケーションを繰り返す中で、当初は『うちの妻からは、つらいなんて聞いたことがない…』といった声もあった。開発と重なる形で、社内での理解はもちろん、社会全体で女性の健康への意識が変わっていくのを感じていた。新製品は、生理痛対策の新しい選択肢の一つになってほしい。そういう願いを込め、国際女性デーでの発売につながった」と振り返る。

生理痛はなぜ痛い? 女性の悩みを可視化する

田中さんらのチームが研究開発を続ける一方で、第一三共ヘルスケアではさまざまな生活者調査を実施し、女性の悩みやライフスタイルを可視化することに注力した。

調査によると、『生理痛の症状経験率・悩み度』は、20~54歳の女性1万人のうち、1年以内の生理痛経験者は約73%。そのうち約3人に1人が「日常生活に支障をきたす」と回答している(図㊤)。症状も、腹痛に続いて、憂鬱感やイライラ感、眠気、腰痛、頭痛、肌あれ、下痢・軟便と多岐にわたっていた(※2)。

最多の下腹部痛・腹痛の経験者に痛みの感じ方を質問したところ、2人に1人が「子宮が収縮しているような感覚の痛み」と表現。生理痛悪化の自覚要因を聞くと、身体の冷えや血行不良が多く、ほかにもストレスや緊張、体質、運動不足などが挙げられた(※3)。

これだけの悩みを抱えながら、市販の解熱鎮痛薬の服用は約62%。「何も対処していない(16%)」を含め、約4割は解熱鎮痛薬を使わずに過ごしている(※4)。

生理痛対処目的での解熱鎮痛薬購入者が重視している点は、「痛みを鎮める効果が高い」「速効性」「効果が維持する」のほか、「胃への負担が少ない」「服用後に眠くならない」と並ぶ(※5)。横になって休む時間の捻出が難しく、日常生活への影響を最小限にとどめたいという女性たちの思いが透けてみえる形となった。

これらの要望を反映する形で、『ロキソニンSプレミアムファイン』では、シリーズが誇る効き目と速効性はもちろんのこと、眠くなる成分(鎮静成分など)やカフェインを非配合とすることで、日中学校や仕事のある人や、就寝前等のシチュエーションを気にせずに使えるよう工夫した。また、胃へのやさしさを考えて、胃粘膜を保護する成分(メタケイ酸アルミン酸マグネシウム)も配合している。

「みんな痛いから」「いつものことで、仕方ない」「なるべく薬はのみたくない」…。そんな我慢の一歩先へ。田中さんらチームの狙いは、痛みを理解し、快適な生活をサポートすること。安心して手にとってもらうためには、高付加価値な新製品を生み出す必要があったのだという。

生理痛の原因だけではない。悪化要因にもアプローチ

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「生理痛の主な原因は、月経がおこり、剥がれ落ちた子宮内膜が経血とともに排出される際に産生されるプロスタグランジンという物質。ロキソプロフェンナトリウム水和物がプロスタグランジンの産出を抑えることで、鎮痛効果を発揮することは分かっていた。生理痛のメカニズムは複雑で、プロスタグランジンの過剰分泌により子宮収縮が過度になり、締め付けるような下腹部の痛みが引き起こされる。加えて、冷えや血行不良といった要因が重なることで病状は悪化してしまう。ならば、悪化要因にアプローチする成分も必要だと考えた」と田中さんは開発のポイントを指摘する。

成分の候補は数多く挙がった。その中から絞り込んだのは、鎮痛補助成分となる2種類の成分。一つめは、生薬の一種で子宮収縮を抑制する働きがあるシャクヤク乾燥エキス。もう一つは、かんきつ類の皮などに含まれ、血流改善作用などがあるヘスペリジンだった。

ところが、開発は一筋縄では進んでいかない。検討の中で、シャクヤクが持つ大気中の水分を吸収しやすいという弱点に直面する。水分に左右されれば、効きめはもちろん、錠剤の体内での溶け方といった品質全体に影響するほか、製造時に均一な錠剤が作れないなどのリスクを抱える。田中さんは、「シャクヤクは、特定の成分と組み合わせることでこれらの弱点を克服。有効成分の効果を最大限に引き出しつつ、高品質を実現するための組み合わせを考えながら何度も試作を重ねた」という。

生薬を含む4つの有効成分を配合すれば、錠剤はおのずと大きくなる。のみやすい直径8ミリという小ささを維持して製剤化するための創意工夫が続いた。

パッケージは柔らかな印象のピンクゴールドに。「生理痛は女性、女性だからピンクといった発想でいいのだろうか?」。議論は色彩とジェンダーの関わりにまで及んだが、生理痛の悩みを持つ方々に製品を手に取ってもらうためには、視覚的な分かりやすさが重要と考え、色合いや効能の表現にもこだわった。

2016年の構想スタートから7年分の試行錯誤が詰まっている。

製品開発だけではなく、痛み悩みを持つ生活者に寄り添い、理解促進や適切な対処啓発を目指したメッセージを発信し続ける
製品開発だけではなく、痛み悩みを持つ生活者に寄り添い、理解促進や適切な対処啓発を目指したメッセージを発信し続ける

第一三共ヘルスケアの解熱鎮痛薬ブランド「ロキソニン」は、新製品発売に合わせ、生理痛啓発を目的に「みんなの生理痛プロジェクト」を始動させた。生理・生理痛への理解促進や鎮痛薬の適正使用、産婦人科受診啓発など、ホームページなどで生理痛に関する情報を発信していく予定だという。

田中さんは、「フェムケアといった意識が広がり、生理に関連するさまざまな製品やサービスが誕生している。鎮痛薬もその一つで、上手に使って生理痛をうまくコントロールしてほしい。我慢せず、痛みを感じ始めたら早い段階で服用することがポイント。もちろん、1回2錠・1日2回(再度症状が現れた場合は3回目を服用可能)、月に10日以内の使用に留めるといった適正な用法・用量を守り、症状がよくならない場合には医療機関を受診してほしい。生理痛という健康課題の解決策の一つとして、『ロキソニンSプレミアムファイン』が貢献できればうれしい」と話している。

生理痛啓発「みんなの生理痛プロジェクト」
生理痛と正しく向き合える社会を目指すロキソニンは、3月8日の国際女性デーに、「#生理痛を甘く見ないでほしい」のメッセージとともに、「みんなの生理痛プロジェクト」を開始。生理痛に悩む女性が痛みを我慢せず、自分にあった対処法を選ぶことが当たり前になってほしい。そのためには周囲の理解も必要となることから、社会全体で生理痛の理解が深まることを目指して、アクションを順次展開予定。
プロジェクトサイトでは、プロジェクトの概要や生理痛と向き合うヒントとなるコンテンツを公開している。
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◉出典
※1:R V Short : Proc R Soc Lond B Biol Sci. 1976; 195(1118) : 3-24.
※2:21年6月第一三共ヘルスケア調べ(調査機関:マクロミル) 生理痛目的解熱鎮痛薬ユーザー内 『やや気になる』以上症状 (N=1,015)
※3:22年7月第一三共ヘルスケア調べ(調査機関:マクロミル) 下腹部痛・腹痛経験者(N=767) 生理痛症状経験者(N=900)
※4:22年6月 第一三共ヘルスケア調べ(調査機関:インテージ) 1年以内生理痛経験者(N=1,498)
※5:21年6月 第一三共ヘルスケア調べ(調査機関:マクロミル) 生理痛対処目的解熱鎮痛薬ユーザー 購入時重視点(N=926)

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提供:第一三共ヘルスケア

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