統合幕僚長に吉田陸幕長起用へ 制服組トップ、4年ぶり交代

防衛省の外観=東京都新宿区(松本健吾撮影)
防衛省の外観=東京都新宿区(松本健吾撮影)

政府が自衛隊制服組トップの統合幕僚長に吉田圭秀(よしひで)陸上幕僚長(60)を起用する方針を固めたことが13日、分かった。複数の防衛省関係者が明らかにした。近く閣議で承認し月内に発令する見通しだ。平成31年4月に就任した山崎幸二統幕長は退任し、約4年ぶりのトップ交代となる。吉田氏は東大工学部卒。統幕長に防衛大学校出身者以外が就くのは初めて。

吉田氏は昭和61年に陸自入隊。統合幕僚監部報道官、西部方面総監部幕僚副長、第8師団長、北部方面総監などを経て令和3年3月に陸自トップの陸幕長に就いた。陸幕長在任中は、米国に加え、フィリピンをはじめとする東南アジア諸国の陸軍トップとの関係強化などを推進した。

統幕長のポストは平成18年に新設された。陸海空自衛隊の各幕僚長が個別に防衛庁長官(現防衛相)を補佐していた仕組みを改め、統幕長が一元的に補佐する体制とした。

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