レジオネラ菌検出の老舗旅館前社長が死亡、自殺か 遺書に「申し訳ない」

「二日市温泉 大丸別荘」の家宅捜索に入る福岡県警の捜査員ら=10日午前、福岡県筑紫野市
「二日市温泉 大丸別荘」の家宅捜索に入る福岡県警の捜査員ら=10日午前、福岡県筑紫野市

福岡県筑紫野市の老舗旅館「二日市温泉 大丸別荘」が、週1回以上必要な浴場の湯の取り換えを年2回しか行わず、基準値の最大3700倍のレジオネラ属菌が検出された問題で、運営会社の山田真前社長が12日午前、死亡しているのが見つかった。自殺とみられる。

福岡県警によると、遺体が発見された現場近くで遺書が見つかり、「申し訳ない 全ては自らの不徳の致すところ」などと記されていた。

山田前社長は今年2月の記者会見で「入る人が少ないから湯を換えなくていいと従業員に言った」と明らかにし、県への虚偽報告も認めた。県が刑事告発し、県警が3月8日付で受理。10日、県に虚偽報告をしたとして、公衆浴場法違反容疑で旅館を家宅捜索した。

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