殺人事件被害者の遺族らでつくる「宙(そら)の会」(小林賢二会長)は11日、都内で会見を開き、一連の広域強盗で実行役を集める手段として用いられた「闇バイト」の募集をはじめとしたインターネットを利用した犯罪行為などへの厳罰化を訴えた。
会見では、娘の利恵さん=当時(31)=を闇サイトで知り合った男3人に殺害された磯谷富美子さんが広域強盗事件に触れ、「15年経っても何も変わらず娘の死が無駄になったようで悲しい」と語った。そして政府が検討を進める闇バイト対策について、「ぜひとも進め、ネットを利用した犯罪に手を染める人を減らしてほしい」と訴えた。
また、宙の会は、DNA型情報の捜査への積極的な活用や事件被害者の経済的負担を国が一時的に肩代わりして容疑者から回収する「代執行」の制度導入などを引き続き、国に求める方針も示した。