阪神大震災の犠牲者を鎮魂するガス灯「1・17希望の灯(あか)り」がある神戸市中央区の東遊園地で11日、東日本大震災の追悼行事が開かれた。参加した市民ら約100人は、ろうそくを並べて作った「3・11むすぶ」の文字を囲み、東北の犠牲者に祈りをささげた。
阪神大震災の遺族らでつくるNPO法人「阪神淡路大震災1・17希望の灯り」(HANDS)が、平成24年から毎年開催。東日本大震災の被災地・岩手県陸前高田市とインターネットで中継を結び、震災発生時刻の午後2時46分に合わせて黙禱(もくとう)した。
震災直後に宮城県気仙沼市で復興支援活動に関わったという兵庫県明石市の主婦、湯浅幸子さん(38)は、長女(3)とともに参加。「東北の人とは今も交流があり、追悼の思いを届けたかった。娘にも命の尊さを伝えられれば」と話していた。