7日行われたワールド・ベースボール・クラシック(WBC)日本代表とオリックスの強化試合で、村上(ヤクルト)に代わって4番に座った吉田(レッドソックス)が期待に応え、勝負強さを発揮した。一回1死一、二塁でオリックス先発の東の変化球にうまく合わせて右前へ先制タイムリーを放つと、二回2死満塁では詰まりながらも左中間へ走者一掃の三塁打。四回2死一塁で迎えた第3打席も右前打を放ち、一塁上では笑みもこぼれた。
米国でのキャンプを終え、5日にチームに合流。大阪市内で行われた練習では「試合に出られる準備はしてきた」と語っていた。
6日の阪神戦では、2打席連続で三振を喫した後の第3打席で左翼フェンス直撃の適時二塁打。「ミスショットも多く、内容的にはあまりよくなかった」と反省を口にしたが、大谷とともに打線を活気づけた。
東京五輪でも全試合に出場するなど国際大会の経験豊富な吉田の存在は大きい。本番前最後の強化試合で自らの役割を全うし、いよいよ世界一奪回に挑む。(嶋田知加子)