漫画「ゲゲゲの鬼太郎」の作者、故水木しげるさんが8日で生誕101年を迎えるのを前に、故郷の鳥取県境港市が5日、お祝い行事を開いた。作品に登場する妖怪に仮装した県内外のファンら約300人がパレード。水木さんの妻で東京都調布市から駆け付けた武良布枝さん(91)と娘2人に、大きなバースデーケーキが贈られた。
会場の「水木しげるロード」に詰めかけたファンらは、ねこ娘や悪魔くんなどにふんしていた。着ぐるみの鬼太郎らも見守る中、布枝さんが「ハッピーバースデー」の演奏に合わせて特製ケーキに入刀すると、拍手が湧き起こった。
布枝さんは水木さんの遺影を手に「妖怪晴れの下、感無量。水木も上機嫌で喜んでいると思う」と感謝の言葉を述べ、ほほ笑んだ。
水木さんは大正11年3月8日生まれ。妖怪研究家として知られたほか、太平洋戦争に従軍した経験から戦記漫画も多く手がけた。平成27年11月に93歳で他界した。