入店から会計まで店員に接触せず食事を楽しめる回転ずしチェーンで、迷惑行為を写した動画が交流サイト(SNS)で拡散される問題が相次いでいる。新型コロナウイルス禍で業績を伸ばす要因となった〝非接触〟が逆にあだとなった形で、投稿者が特定され、誹謗(ひぼう)中傷を受ける問題も起きている。弁護士、ユーチューバー、経営コンサルタントにそれぞれの立場からの見方を聞いた。このうち、三菱UFJリサーチ&コンサルティングの奥山信博経営コンサルティング第1部長の話は次の通り。
◇
SNS上で拡散された回転ずし店などでの迷惑行為は、従業員が料理を直接配膳するレストランなどでは起こりにくい。ハンバーガーや牛丼などのファストフードでも、店員が料理を直接受け渡すため第三者が触れる確率は低い。省力化が進んだ回転ずしという業態が被害を招いたことになる。