入店から会計まで店員に接触せず食事を楽しめる回転ずしチェーンで、迷惑行為を写した動画が交流サイト(SNS)で拡散される問題が相次いでいる。新型コロナウイルス禍で業績を伸ばす要因となった〝非接触〟が逆にあだとなった形で、投稿者が特定され、誹謗(ひぼう)中傷を受ける問題も起きている。弁護士、ユーチューバー、経営コンサルタントにそれぞれの立場からの見方を聞いた。このうち、弁護士で法律事務所「フードロイヤーズ」代表の石﨑冬貴氏の話は次の通り。
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回転ずし店の備品をなめるといった迷惑行為は、その後、備品を洗浄しても心理的な意味で他の客が使えなくなるため、3年以下の懲役もしくは30万円以下の罰金や科料が科される刑法の器物損壊罪が成立する。