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恐竜像の変遷をアートでたどる 神戸で4日開幕「恐竜図鑑」展で内覧会

4日開幕を前に開かれた「恐竜図鑑」展の内覧会=3日、神戸市中央区の兵庫県立美術館(南雲都撮影)
4日開幕を前に開かれた「恐竜図鑑」展の内覧会=3日、神戸市中央区の兵庫県立美術館(南雲都撮影)

神戸市中央区の兵庫県立美術館で4日に開幕する、恐竜をアートの視点で読み解いた展覧会「恐竜図鑑―失われた世界の想像/創造―」(産経新聞社など主催)の内覧会が3日、会場で行われた。

2億年以上前に現れた恐竜は6千万年余り前まで地上を支配していたとされ、200年ほど前に英国の古い地層から化石が見つかったのをきっかけに研究が進んだ。多くの人々は小説や映画を通じてその存在を知るが、とりわけ影響力が大きかったのは、骨の化石から想像して恐竜像を作り出した絵画だ。

今となっては珍妙な姿をしている150年ほど前の想像図は、19世紀後半に登場した米国の動物画家、チャールズ・R・ナイトによって写実的になり、恐竜は次第にパレオアート(古生物美術)の核にもなる。

研究で新しい知見が加味されるたび恐竜像は刷新され、小説や映画でもイメージが増幅された。さまざまな商品が生まれ、現代美術にも取り込まれている。

今回は絵画や出版物、精密なフィギュアなど約150点で、恐竜のイメージの変遷をたどる。担当の岡本弘毅学芸員は「人々が恐竜にかけたロマンや憧れが詰まっています」と話した。会期は5月14日まで。

恐竜絵画を紹介する特別展「恐竜図鑑」開催

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