北朝鮮で先ごろ人民軍創建75周年記念の軍事パレードが夜間に行われた。北朝鮮の軍事パレードが夜間に行われるようになったのは韓国の文在寅(ムン・ジェイン)前政権が知恵を付けたからである。文政権時代の2018年、大統領側近として平壌を訪問した儀典担当の演出家、卓賢民(タク・ヒョンミン)氏が退任後、韓国メディアとのインタビューでそう述懐している。
平壌滞在中、彼のカウンターパートで金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党総書記の側近の一人である芸術家出身の玄松月(ヒョン・ソンウォル)氏に「劇的効果は夜に限る」とアドバイスしたといい、以来、軍事パレードはもっぱら夜間になったというのだ。
ところで今回の軍事パレードのハイライトは正恩氏の娘「ジュエ」が閲兵式の壇上に父と並んで登場したことだ。母親の李雪主(リ・ソルジュ)氏や父と権力二人三脚の叔母、金与正(ヨジョン)(正恩氏の妹)氏をさしおいて父の隣に立った姿は印象的で「4代目後継者か?」「女帝誕生へ?」などと臆測を呼んでいる。