自衛隊グルメ探訪

航空自衛隊入間基地の厨房拝見 名物登場「狭山茶空上げ」

「空上げ」を揚げていく入間基地給養員。写真のように、鍋から空上げを上げた腕に、ビリビリとした反応が来たら揚がり切っているとか
「空上げ」を揚げていく入間基地給養員。写真のように、鍋から空上げを上げた腕に、ビリビリとした反応が来たら揚がり切っているとか

埼玉県狭山市と入間市にまたがる航空自衛隊最大級の基地である入間基地。約4200人の隊員を擁する同基地には、我が国の中央部の防空の要として各種司令部及び防空指令所、そして高射部隊、航空輸送部隊及び、補給処等が所在しており、多種多様な任務を日々遂行している。

そんな同基地を食の面で支えているのが約50人の業務隊給養小隊で、今回は彼らが作り出した「狭山茶空上げ」を紹介する。

ちなみに「空上げ」とは、航空自衛隊の各基地の給食で提供される鶏の唐揚げを、空自全体で上を目指すという意味を込めて「空自空上げ(くうじからあげ)」と呼称したもの。

航空自衛隊では毎月月末金曜日を「空自空上げの日」と定め、隊員食堂でオリジナルレシピの空自空上げを提供するほか、「調理競技会」や入問基地の見学会に出される定番料理として定着させるために多くの施策を行っている。

昼食メニュー

狭山茶空上げ、白髪ネギ・大根、枝豆ひじき、里芋入りすいとん汁、ご飯

狭山茶ペーストと料理酒をまぜたタレに漬け込んだ「空上げ」の調理シーン
狭山茶ペーストと料理酒をまぜたタレに漬け込んだ「空上げ」の調理シーン
「狭山茶空上げ」は鶏の胸肉を使用した「空上げ」と、鶏のもも肉を使用し、最後に抹茶塩をかける「空上げ」の2種類が用意されており、調理方法も若干違っている
「狭山茶空上げ」は鶏の胸肉を使用した「空上げ」と、鶏のもも肉を使用し、最後に抹茶塩をかける「空上げ」の2種類が用意されており、調理方法も若干違っている
入間基地食堂内の食事風景。取材日前日より「航空自衛隊調理競技会」のリハーサルが行われていた
入間基地食堂内の食事風景。取材日前日より「航空自衛隊調理競技会」のリハーサルが行われていた
入間基地内の「入間ターミナル」とⅭ-1輸送機(入間基地Twitterより)
入間基地内の「入間ターミナル」とⅭ-1輸送機(入間基地Twitterより)

雑誌「丸」
昭和23年創刊、平成30年に70周年迎えた日本の代表的軍事雑誌。旧陸海軍の軍 艦、軍用機から各国の最新軍事情報、自衛隊、各種兵器のメカニズムなど幅広 い話題を扱う。発行元の潮書房光人新社は29年から産経新聞グループとなった 。毎月25日発売。

●月刊「丸」のホームページ

会員限定記事会員サービス詳細