作業服大手ワークマンは23日、基本給を底上げするベースアップ(ベア)と定期昇給を合わせ、平均約5%の賃上げを4月から実施すると発表した。急速な物価高に対応する狙い。待遇を改善し人材確保につなげる。土屋哲雄専務は東京都内で開いた商品発表会で、物価高により「(賃金の)据え置きイコール賃金カットになる」と話した。
ワークマンは、プライベートブランド商品の大半の価格を据え置くと表明している。土屋氏は価格維持のために「社員らにしわ寄せをするのは筋違いだ」とも述べた。同社は過去10年間で、社員の年収を年平均3・8%引き上げてきたという。
一方、令和5年3月期業績は減益見通しのため、経営陣数人の「ボーナスを下げる」とした。