オフィス仲介大手の三鬼商事が9日発表した1月末時点の東京都心5区(千代田、中央、港、新宿、渋谷)のオフィス平均空室率は前月比0・21ポイント低下の6・26%となり、2カ月ぶりに改善した。新築ビルの成約が進んだのに加え、既存のビルでも大型の入居が決まり、空室が減った。
中央区は新築ビルが好調で、解約も少なかったため改善が目立った。港区、千代田区、渋谷区も低下。新宿区は小幅に悪化した。
5区の3・3平方メートル当たりの平均賃料は前月より0・16%安い2万26円と、30カ月連続の下落。中央区を除いて4区で下がった。
大阪地区の空室率は0・09ポイント低下の4・97%、名古屋地区は0・07ポイント上昇の5・52%だった。