トルコ南部を震源とする大地震の被災者を支援しようと、岡山県総社市と登山家、野口健さんが代表を務める「ピーク・エイド」、岡山市を拠点とする国際医療援助団体の「AMDA(アムダ)」の3者が合同で9日、寒さをしのげる寝袋の寄付を全国から広く募り、現地に届けると発表した。
総社市の片岡聡一市長は記者会見で「トルコは4月まで氷点下が続くと聞いている。一刻も早く暖かい物を届けたい」と話した。
市によると、冬の厳しい寒さの中での避難生活で重宝されるとして、寝袋の支援に決めた。布団や毛布よりも軽く、コンパクトに保管できることから、災害時に適しているという。
寄付はピーク・エイドのホームページから受け付けている。寝袋支援の他に、市は基金を募り、AMDAは現地に医師や看護師らを派遣する。野口さんは「避難生活は本当に苦しい。暖を取ることと明かりが心のケアにつながると思う」として、ソーラーランタンも届けようと準備を進めている。