回転ずし店でレーン上のすしに唾液をつけるなどの迷惑行為を撮影した動画が交流サイト(SNS)上で拡散され、外食業界全体に緊張が走っている。業態を問わず、卓上の調味料や箸などのセルフサービスは、適切に利用されるという〝性善説〟の前提があり、それが根底から覆される恐れがあるからだ。しかし、サービスの仕様を変えるには膨大な設備投資や人件費が重なる。外食は難題を突き付けられている。
「食品産業への影響も大きく、非常に残念。警察には厳正に対処してほしい」
野村哲郎農相は7日の記者会見で、大手回転ずしチェーンの店舗で客による迷惑行為を撮影した動画がSNSに掲載されている問題に関し、こう強調した。