滝川クリステル「地球はどこまで限りなくそれぞれの役割を持っているのだろう」

愛犬家として知られる滝川クリステル(BSフジ提供)
愛犬家として知られる滝川クリステル(BSフジ提供)

フリーアナウンサーの滝川クリステル(45)が生命の多様性と神秘に触れる4Kの大型冒険ドキュメンタリー「Earth Walker 第十二章 生き物たちの声を聴く」が12日午後6時からBSフジで放送される。

2011年にスタートした番組は、野生の動物たちが残すメッセージから「人間があるべき姿」を知っていく内容。滝川は今回、1年の250日をキャンピングカーで暮らしながら野生動物の写真や映像を撮影している上田大作カメラマンと雪原を歩き、冬の生き物たちの内なる声を聴く。

雪原を歩き、流氷をながめる(下)滝川クリステル(BSフジ提供)
雪原を歩き、流氷をながめる(下)滝川クリステル(BSフジ提供)

また、日本の海は豊かだが、そのおおもとになるのが流氷。流氷は春になると溶け出し、豊富なプランクトンが生命を育む。凍てついた冬にこそ、日本の豊かさの秘密があることを知る。滝川はこう感じる。

「厳しい寒さに思えるけれど、ちょっと目線を変えると、その寒さがないと始まらない生き物のドラマがある。寒さの象徴である氷の世界がとても大事な役割を担っているのが新鮮な発見。氷は寒いというイメージだが、それがないと豊かな命が生まれない。地球はどこまで限りなくそれぞれの役割を持っているのだろう…。果てしない別世界を見てしまったという思い」

一方、人間と生き物が共存していくために働いてくれているイヌたち“ベアドッグ”の存在も紹介。クマが人間の住むエリアに来たら追い払うように特別に訓練されたイヌたちだ。日本中でクマとの事故や捕殺が増えているなか、ベアドッグが導入された軽井沢ではほとんどないという。ベアドッグたちが教えてくれたこと…それは生き物の命1つ1つの重さ。この世に軽んじられていい命はないのだ。

滝川は改めて語る。

「人間目線で物事を捉えようとすることがいかに偏っているか、私たちが排除したいと思っていることが、生き物たちにとっていかに大切なことかを見てくださる方々に感じてほしい。いろいろな役割がまざった地球の姿をぜひ見てください」

(産経デジタル)

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