トルコ地震死者1万9千人超に

シリア北西部イドリブ県で大地震により倒壊した建物=9日未明(地元住民提供・共同)
シリア北西部イドリブ県で大地震により倒壊した建物=9日未明(地元住民提供・共同)

トルコ南部を震源に6日起きた大地震で、被災したトルコ、隣国シリアの当局などによると両国での死者は9日、計1万9000人を超えた。不明者の生存率が著しく下がる「発生後72時間」が9日未明(日本時間同日午前)に過ぎたが、がれきの下敷きになったままの人も多く、厳冬下で救援活動が続いた。

犠牲者数が増えるのは確実な状況。内戦下のシリアを含めて広範囲に及んだ被害の全体像の判明には、さらに時間がかかりそうだ。

トルコのエルドアン大統領によると、トルコで1万6170人の死亡を確認した。1999年に1万7000人以上が犠牲となったトルコ北西部大地震の後、最悪の地震被害となっている。今回の地震の負傷者は6万4000人以上になった。

エルドアン氏は9日、2日連続でトルコ南部を訪問し、被災した南部や南東部の10県で1年以内に復興を果たすことが目標だと述べた。(共同)

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