岸田首相と野田元首相が攻防「理解できぬ」「立場を支持」 衆院予算委

衆院予算委で立憲民主党の野田佳彦氏(左)の質問に答える岸田文雄首相=8日午前、衆院第1委員室(矢島康弘撮影)
衆院予算委で立憲民主党の野田佳彦氏(左)の質問に答える岸田文雄首相=8日午前、衆院第1委員室(矢島康弘撮影)

8日の衆院予算委員会は岸田文雄首相に立憲民主党の野田佳彦元首相が挑む「首相経験者対決」となった。野田氏は、立民議員に多い政権のスキャンダル追及には一切時間を割かず、ロシアとの北方領土問題を含む平和条約締結交渉や、5月に広島市で開かれる先進7カ国首脳会議(G7サミット)などの外交・安全保障を中心に、首相と激しい論戦を交わした。

「ロシア経済分野協力担当相は実務もないのに、なぜ置き続けているのか。意味が分からない」

野田氏は予算委で、ロシアによるウクライナ侵攻以降も西村康稔経済産業相がロシア経済分野協力担当相を兼務していることを強い口調でただした。

首相は「投資などを行ってきた日本企業への情報提供や相談対応を行い、事態の展開に応じて円滑な撤退を支援する必要がある」と説明したが、「まったく理解できない。わかりにくい」と突き放した。

野田氏は昨年10月の安倍晋三元首相の追悼演説以降、論客として再び党内での存在感を増している。

ウクライナ侵攻の開始時に首相が厳しい対露制裁に踏み切ったことについて「『どうする家康』ではないが、『どうする岸田』と迫られたときに厳しい措置を選んだ。力による現状変更を国際社会は許さないとのメッセージを日本が主導したという意味で私は首相の立場を支持する」と評価する場面もあった。(野村憲正)

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