「仕事をやり遂げよう」。バイデン米大統領は7日の一般教書演説で、12回にわたってこれと同様の表現を使った。
看板政策であるインフラ整備や、富裕層への課税強化、薬価改革、相次ぐ銃撃事件を受けた殺傷兵器の販売規制、警察改革、公教育の充実…。バイデン氏が挙げた「仕事」は多岐にわたる。いずれも長期的な取り組みを要する課題ばかりだ。共通して込められているのは、「そのために2期目政権を担わせてほしい」とのメッセージである。
80歳のバイデン氏は、2024年大統領選の再選に向けた意欲を隠しておらず、近く正式に出馬を表明するとの観測が強い。昨年11月の中間選挙で事前の大敗予想を覆し、上院の多数派を維持したことが自信の源となっている。