トルコ南部での大地震を受けてトルコの少数民族クルド人が多く暮らす埼玉県川口市では7日夜、在日のメンバーらによる「日本クルド文化協会」が緊急集会を開いた。震源地に近い出身者が多く、「現地の家族や友人と連絡が取れない」と切迫した様子の人もおり、被害状況を確認するとともに、募金の取り組みを話し合った。
同協会によると、7日夜の時点で、少なくとも日本国内のクルド人7人が、地震で現地の家族や親戚を亡くしたという。
トルコ南部に母親がいるユジェル・メメットさん(34)は「現地は真冬の寒さ。毛布など、暖を取るものが必要」と不安な様子。「今は緊急事態。民族関係なく、被害を受けた地域全体の支援を求めたい」と訴えた。協会は、交流サイト(SNS)やクルド人経営の飲食店などで募金を始めている。