北朝鮮の2代目最高権力者、金正日(キム・ジョンイル)(1942~2011年)には分かっているだけで3人の息子がいた。
3代目となった三男の正恩(ジョンウン)とその兄(次男)、正哲(ジョンチョル)の母親は北朝鮮きっての名門歌劇団、万寿台芸術団に所属した高英姫(コ・ヨンヒ)、そして、2017年にマレーシア・クアラルンプールの空港で暗殺された長男の正男(ジョンナム)を生んだのは、女優だった成蕙琳(ソン・ヘリム)(1937~2002年)とされている。
成は日本統治時代の朝鮮出身だ。京城(けいじょう)(現韓国ソウル)で、朝鮮随一の名門校、京城師範附属(ふぞく)国民学校(小学校)に通っていたときの姿が、『ボクらの京城師範附属第二国民学校』(金昌國著)という本に書かれている。