2容疑者 フィリピン当局が送還手続き開始 深夜に入管施設出る

渡辺優樹容疑者(左)と小島智信容疑者(フィリピン入国管理局提供・共同)
渡辺優樹容疑者(左)と小島智信容疑者(フィリピン入国管理局提供・共同)

【マニラ=森浩】全国で相次いで発生している強盗事件を巡り、フィリピン司法当局は8日深夜、渡辺優樹(38)と小島智信(45)の両容疑者の日本への送還手続きを開始した。両容疑者は午後9時15分(日本時間同10時15分)ごろ、収容されていた首都マニラ郊外の入管施設を出た。

両容疑者は入管当局者に誘導され、施設前で待機していた車両に足早に乗り込んだ。渡辺容疑者はフードを深くかぶり、表情はうかがえなかった。警察隊が報道陣を遠ざけた上、車両はスモークガラスだったことから、車内の内部の様子はうかがえなかった。

両容疑者はその後、マニラ国際空港に到着。警視庁捜査員に身柄を引き渡されたもようだ。空港には警察車両が入り、物々しい雰囲気に。珍しそうに警察車両を撮影する乗客の姿も見られた。

空港で会見したフィリピン司法省報道官は「犯罪との闘いで私たち日比が価値あるパートナーであることを証明した」と話した。

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