東証、一時200円超安 円高進行、業績影響を懸念

東京証券取引所
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8日午前の東京株式市場の日経平均株価(225種)は続落した。外国為替相場で円高ドル安が進行したことで、輸出型企業などの業績への影響を懸念した売り注文が目立った。下げ幅は一時200円を超えた。

午前10時現在は前日終値比162円90銭安の2万7522円57銭。東証株価指数(TOPIX)は1・54ポイント安の1981・86。

7日の米ダウ工業株30種平均は4営業日ぶりに反発した。米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長の発言を受けて利上げ長期化への懸念が後退したことで、ハイテク株主体のナスダック総合指数も上昇した。

8日の東京市場でも米国株上昇を好感した買いが入り、朝方は平均株価が小幅上昇した。その後は対ドルでの円高進行を受け、自動車など輸出関連銘柄の一角に売りが膨らんだ。

7日公表した決算内容を受けてソフトバンクグループなどが大きく値下がりしたのも、相場全体の重荷となった。

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