露軍、東部ルガンスク州で攻勢準備か 知事が警戒感

ウクライナ東部ドネツク州バフムト近郊で自走式りゅう弾砲により砲撃するウクライナ軍=5日(ロイター=共同)
ウクライナ東部ドネツク州バフムト近郊で自走式りゅう弾砲により砲撃するウクライナ軍=5日(ロイター=共同)

ロシアによるウクライナ侵略で、東部ルガンスク州のガイダイ知事は6日、同州の重要拠点スバトボやクレミンナなどの方面で露軍が「数万人規模」の大規模攻勢の準備をしているとの見方を示した。ウクライナメディアが伝えた。同州では、両市の奪還を目指すウクライナ軍と、同国軍を後退させようとするロシア軍の戦闘が続いている。

露軍は東部ドンバス地域(ドネツク、ルガンスク両州)全域の制圧を主目標に設定。ルガンスク州では、露軍が昨年7月に全域の制圧を宣言したものの、その後にウクライナ軍が一部の集落を奪還した。ただ、最近は態勢を立て直した露軍が再び攻勢を強めているとされる。ドネツク州は現在、露軍が面積の6割超を支配。要衝バフムトを巡る攻防が激化している。

ウクライナのゼレンスキー大統領は6日のビデオ声明で、バフムトの包囲を試みるロシア軍に対し、ウクライナ軍が抗戦していると説明。ウクライナ軍の兵士たちは将来的な反攻に向けて露軍に損害を強いているとし、謝意を表明した。

一方、露国防省は6日、露軍部隊がドネツク州の集落1カ所を新たに制圧したと主張した。

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