政府が定める「北方領土の日」の7日、4島に近い北海道根室市で領土問題の解決を求める住民大会が開かれた。新型コロナウイルス感染対策の緩和で、3年ぶりに一般参加者を交えて開催。元島民を含む約850人が「北方領土を返せ」と気勢を上げた。
国後島出身の鈴木昭男さん(82)はウクライナ侵攻による日ロ関係の悪化に不安を募らせ「領土問題が置き去りにならないよう、政府には力強い外交交渉を求める」と訴えた。曽祖母が歯舞群島出身という根室高1年佐藤紅羽さん(16)は「問題への意識を高められるよう、全国の同世代に訴えなければならない」と決意を述べた。
「さっぽろ雪まつり」の会場でもイベントがあり、鈴木直道知事が全国から来た観光客らに「それぞれの地域でもより一層の支援と協力をお願いしたい」と呼びかけた。