栃木県日光市のテーマパーク「おさるランド」を拠点に活動している「日光さる軍団」に所属する猿まわし芸人の女性が、公演の合間に猿の体をたたいたり、肩を強く引っ張る動画が会員制交流サイト(SNS)で拡散されていることを受け、日光さる軍団の村崎太郎代表は「弊社の芸人のとった行動で多くの方に不快な思いをさせてしまった」などとして、謝罪のコメントを発表した。
同軍団を運営するモンキーエンタープライズによると、拡散されている動画の場所は、今月5日にさいたま市内で行われた公演の合間とみられるという。動画では、猿まわし芸人の女性が猿に芸を教えている最中に猿の足などをたたいたり、猿のこめかみ部分を両手で押さえつけたりする様子が約50秒間にわたり映し出されていた。
動画がツイッターなどで拡散されると、ユーザーからは「(猿が)かわいそう」などといった声が寄せられた。今回の動画についてモンキーエンタープライズでは「通常のトレーニングではあり得ず、あってはならない行為」だとして、この女性を猿まわしの業務から外したという。
日光さる軍団の村崎太郎代表は、おさるランドの公式サイトを通じ、動画に対する見解を6日に発表。女性芸人に事情を聴いたところ、「新しい芸に挑戦したが思い通りにならず、感情的になってしまいあの様な行動に至ったということを確認しております」とした上で、「猿と共に生き、共に芸をする関係において、指導以上のこのような突発的な行動が許されるものではないという事を、伝えきれていなかった私の指導不足と痛感し、重ねてお詫び申し上げます」と謝罪した。(浅野英介)