大阪府岸和田市の金属加工会社の工場で、重さ約2トンの金属製の板13枚が倒れて作業員7人が死傷した事故で、発生当時にクレーンを使った作業が行われていたことが7日、捜査関係者への取材でわかった。板は2方向に分かれて相次ぎ倒れたことも判明。大阪府警岸和田署は、倒れた原因とクレーン作業との関連を調べている。
事故は6日午前11時50分ごろに発生。作業員19人が板を3枚ずつ組み合わせて機械部品を作る際、13枚の板が相次いで倒れ、一部の作業員が下敷きになった。
同署によると、男性5人が病院に搬送され、うち三重県名張市の作業員、紺野良介さん(58)が死亡、30代と40代の2人が意識不明の重体となった。搬送された5人のほかに、2人が軽傷を負った。
現場は複数の会社が借りて使用しており、工場を所有する金属加工会社によると、事故当時はこの会社とは別の会社が作業していたという。