奈良県警奈良署の刑事1課長の男性警部が、管理していた署の捜査費用のうち少なくとも十数万円を私的に流用した疑いがあることが7日、県警への取材で分かった。警部は1日から無断欠勤し行方が分からなくなっていたが、県警が5日に大阪府内で1人でいるところを発見した。県警は業務上横領の疑いがあるとみて捜査している。
奈良署は奈良市中心部を管轄する県内最大の警察署。同署では捜査に必要な費用として毎月約20万円を署長から刑事1課長に現金で支給し、月初めに使わなかった分を回収していた。
警部は令和4年3月から同署で刑事1課長を務め、強盗や傷害、窃盗などの事件捜査を指揮する立場だった。詳細について、県警監察課は「調査中のためお答えできない」としている。