外国気球「必要なら」撃墜と防衛相、緊急発進で対応も

撃墜され、落下する中国の偵察用とみられる気球=4日、米サウスカロライナ州沖(Chad Fish提供、AP=共同)
撃墜され、落下する中国の偵察用とみられる気球=4日、米サウスカロライナ州沖(Chad Fish提供、AP=共同)

浜田靖一防衛相は7日の記者会見で、外国の気球が日本の領空に飛来した場合、自衛隊機による緊急発進(スクランブル)を規定する自衛隊法84条に基づき対応する考えを示した。武器使用に関しては、一般論として「国民の生命や財産を守るために必要と認める場合には、所要の措置を取ることが可能だ」と指摘した。

撃墜も含まれるかとの問いには「生命と財産を守るために必要であれば、それは実施するということだと思う」と述べた。この発言に関し、防衛省の青木健至報道官は記者会見で「領空侵犯の対処について、一般論として紹介したと認識している」と説明し、あくまで具体的な状況によって対応するとの認識を強調した。

会見で、浜田氏は「従来からの政府の考え」として、自衛隊法84条が定める領空から退去させるための「必要な措置」として武器の使用ができると説明した。

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