国枝慎吾さんが7日に行った引退会見の一問一答は次の通り。
――一番の思い出は
「東京パラリンピックでの金メダル。東京(開催)が決まった2013年からの夢がかなった瞬間は今でも鮮明に、写真を見ると震えるような感情になる。それくらい思いが詰まった金メダル。一番の集大成だった」
――国民栄誉賞の授与が検討されている
「連絡を受けたときは車いすテニス、自分のやってきたことが最大限に評価されて大変に光栄に感じた」
――かつては競技の認知度が低かった
「アテネ(・パラリンピック)のころはまだスポーツとして扱われない、福祉として社会的な意義があるものとして伝わっていた。スポーツとしてというこだわりは相当、強く持ちながらプレーしていた」
――自身の活躍が普及やPRに寄与した
「東京パラが終わった後の反響はスポーツとしての手応えがあった。若い選手に向けて純粋なスポーツとしての土台を用意できてよかった」
――今後は
「(テニスは)健常者と障害者の垣根のないスポーツ。そこの(垣根をなくす)活動は続けていくのかなとぼんやりと思っている」