【北京=三塚聖平】新型コロナウイルスの流行初期にいち早く警鐘を鳴らした中国湖北省武漢市の医師、李文亮(りぶんりょう)氏が自身も新型コロナに感染して亡くなってから7日で3年。李氏が、中国の交流サイト(SNS)に残した投稿には、追悼メッセージの書き込みがいまも続く。習近平政権は、情報公開に後ろ向きで抑圧的な政策をとっており、李氏の行動や発言に共感する人が多いとみられる。
「李先生、天国でご無事に」「3年だ。われわれはあなたを覚えている」-。
7日、李氏が中国の短文投稿サイト「微博(ウェイボ)」で3年前に残した最後の投稿に追悼コメントが相次いだ。香港メディア「香港01」は、李氏の微博について「コロナ禍で困っている人たちがメッセージを残して追悼するだけでなく、自らの考えや思い、感じていることを表現している」と指摘する。苦しさを抱える人々の心のよりどころになっている形だ。