【マニラ=森浩】全国で相次いで発生している強盗事件を巡り、フィリピンの首都マニラの裁判所は7日、警視庁が強制送還を求めている日本人特殊詐欺グループのうち、渡辺優樹容疑者と小島智信容疑者の刑事裁判を取り消す判断を示した。
レムリヤ司法相は同日、公訴が棄却されたことを受け、両容疑者を8日深夜(日本時間9日未明)に日本に送還すると明らかにした。刑事裁判の棄却は送還の前提条件なだけに、レムリヤ氏は「送還に向けた法的障害はなくなった」と強調している。
また、司法省報道官によると、フィリピン側は7日、容疑者から押収したスマートフォンやタブレット端末など計24点を日本側に引き渡した。