米商務省が7日発表したモノの通関ベース(季節調節前)の貿易収支によると、2022年の中国との輸出入を合わせた貿易額は6905億9100万ドル(約91兆円)となり、過去最高を更新した。前年に比べて5・2%の増加。ハイテク覇権などを巡る分断が目立つ中、両国間の密接な経済関係が改めて示された。
これまでの米中の貿易額は18年の6587億9500万ドルが最高。トランプ前政権時代の制裁関税の応酬や、新型コロナウイルス禍で貿易額は落ち込んだが、輸出入とも復活した。
22年は米国から中国への輸出が1・6%増の1538億3710万ドル、中国から米国への輸入は6・3%増の5367億5410万ドルだった。
米国の22年のモノとサービスを合わせた国際収支ベース(季節調整済み)の貿易赤字は前年比12・2%増の9480億6100万ドルで過去最大を更新した。(共同)