3位転落の浜松市長「残念」 ギョーザ購入額

 浜松のギョーザ(浜松市提供)
 浜松のギョーザ(浜松市提供)

「残念ながら日本一は逃しましたが、浜松を代表するグルメとなりました」

浜松市の鈴木康友市長は7日、総務省の家計調査でギョーザの1世帯当たりの購入額が3位にとどまったことを受け、コメントを出した。浜松市は昨年の2位から一つ順位を落とした。

同市は初めて統計に加わった平成20年以降、23年に初めて日本一になり、計7回の1位を獲得。毎年、宇都宮市などと激しいデッドヒートを繰り広げてきた。3位に転落するのは今回が初めてとなる。

ただ、地元ではこの結果を重く受け止めている印象はない。浜松市観光・シティプロモーション課は「話題になるのはいいことだ。全国でギョーザを盛り上げていきたい」という。

背景には、家計調査がスーパーなどで販売されている生餃子や焼きギョーザ、テークアウトを対象としているという点がある。浜松ギョーザを応援する市民団体、浜松餃子学会は市内に浜松ギョーザ店が100店以上あるとみているが、「市内のギョーザの名店の売り上げや人気と家計調査の結果は直接関係ない」(浜松市観光・シティプロモーション課)からだ。

鈴木市長もコメントで「今年はいよいよ、大河ドラマ『どうする家康』の放送も始まった。これを機に徳川家康ゆかりの地、浜松に多くの方にお越しいただき、ぜひ浜松ギョーザをお楽しみいただきたい」と期待を寄せる。

会員限定記事会員サービス詳細