<独自>卒業式のマスク着用緩和、8日に容認へ 厚労省助言組織

厚生労働省
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新型コロナウイルス感染対策を巡り、厚生労働省に新型コロナ対応を助言する専門家組織が、小中学校や高校で今春開かれる卒業式でのマスク着用に関する見解を8日に示すことがわかった。見解には「マスクを着用しないこともあり得る」との表現が盛り込まれる見通しで、マスクを外しても出席できるよう感染対策の緩和を認める方向だ。

卒業式では児童生徒らの会話は少ない一方、一斉に校歌を歌う場面もある。8日の専門家会合では、校歌斉唱時のマスク着用についても協議し、考え方を示す。また、高齢の家族と同居するなどマスクを引き続き着用したい子供への配慮や、感染予防のための十分な換気など留意すべき対応策も提示する。保護者や教員についても、原則、児童らと同じ基準を求める方向で調整している。

政府が新型コロナの感染症法上の分類を5月8日に季節性インフルエンザ並みの「5類」に引き下げるのを踏まえ、専門家組織の中では、門出を迎える児童・生徒への配慮から「マスクを着用したい子供の意向は尊重しながらも、マスクを外すのも後押ししたい」との意見が出ていた。

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