3年前飛来の球体 宮城県知事「似ているけど、今でも正体不明」

2020年6月、仙台市の上空で目撃された風船のような白い球体
2020年6月、仙台市の上空で目撃された風船のような白い球体

米国に中国の偵察とみられる白い球体が飛来し、米軍が空対空ミサイルで撃墜したが、宮城県にも3年前に似たような白い球体が飛来していた。村井嘉浩知事は6日の記者会見で、「似ていると言われれば似ているが…。今でも正体不明」と述べた。

宮城に飛来したのは令和2年6月。白い球体は光沢のある生地に、下の方には米国で確認されたような人工物がぶら下がっているように見えたという。河野太郎防衛相(当時)も「レーダー、その他で警戒監視を続けております」と説明したが、地上の喧騒をよそに白い球体はどこかへ飛び去っていった。同じような浮遊物は、青森県や福島県でも確認された。

県警でも、偵察ヘリを飛ばして仙台周辺の上空を警戒したが、結局、県などは「調べようもなく、正体不明と結論付けた。しっかり追尾して調べることも必要だが、県としてはどうしようもなかった」(村井知事)という。

村井知事は「県内には何も隠すようなものはないが、何が見たかったのだろうか」と苦笑するしかなかった。

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