船内に男性、死亡を確認 愛媛・今治沖の貨物船沈没事故

愛媛県今治市沖で貨物船同士が衝突した事故で、今治海上保安部は6日、沈没して海底で見つかった「せいりゅう」(716トン、三重県鳥羽市)の船内で男性1人を発見し、死亡を確認したと明らかにした。行方不明になっている船長ら2人のうちの1人とみて身元確認を進めるとともに、業務上過失往来危険の疑いで捜査している。

同保安部によると、せいりゅうは水深約57メートルの海底で発見され、男性は操舵室内で確認された。衝突現場から南西約7キロの海上では無人の救命いかだが見つかった。船名などの表記はなく、同保安部はせいりゅうとの関連を調べている。

2日夜、せいりゅうと「幸栄丸」(499トン、今治市)が衝突。せいりゅうは乗組員3人が救助されたが、船長の北井宗祐さん(63)=三重県志摩市=と1等航海士の渡辺侑樹さん(24)=福岡県福津市=が行方不明となった。幸栄丸の乗組員4人は無事だった。

愛媛沖で貨物船同士が衝突 2人安否不明

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