「言論・表現の自由死ぬ」除名の共産党員が会見

記者会見する元共産党職員の松竹伸幸氏=6日午後、東京・内幸町の日本記者クラブ
記者会見する元共産党職員の松竹伸幸氏=6日午後、東京・内幸町の日本記者クラブ

党首公選制導入などを提唱し、共産党から除名処分を受けた現役党員の松竹伸幸氏は6日、東京都内で開いた記者会見で、来年1月に予定される党大会に向け、規約に基づき、処分の撤回を求めていく考えを示した。「党員としての権利を回復するというくらいのことがなければ、共産が今後、生き残って、日本政治の中で大事な役割を果たしていくことはできないと思う」と述べた。

松竹氏は会見で、党首公選制導入などを訴えた新著の内容が、党側から「分派活動」に該当すると指摘されたと説明。その上で「(該当するならば)憲法の言論・表現の自由は共産党員には全く許されていないにも等しい」「出版が分派活動として処分されるならば、憲法の言論・表現の自由は死ぬ」と強調した。

一方、「(今回の問題に関して党員の中で)議論が始まっている。これまでの共産の中ではなかったことなので、この動きを大事にできればなと思う」とも述べた。

除名で特殊性が浮き彫りに 共産離れに拍車か

共産「松竹伸幸氏の除名処分について」全文

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