北方領土問題の展示ブースを視察するバルト3国の新聞、テレビ記者ら=6日午後、札幌市
北方領土問題の展示ブースを視察するバルト3国の新聞、テレビ記者ら=6日午後、札幌市

旧ソ連から独立したバルト3国の新聞、テレビ記者計3人が6日、北海道を訪れ北方領土問題を取材した。外務省の事業で、政府が定める2月7日の「北方領土の日」に合わせて国際世論を喚起する狙いがある。

3人は、札幌市内に設けられた領土問題についての展示ブースを視察し、北方四島の概要や歴史、返還交渉の経緯などを確認。その後、道の東田俊和北方領土対策局長から領土問題の現状に関する説明を受けた。

記者らは日露平和条約の締結交渉に対するウクライナ侵攻の影響について質問。エストニアの記者は取材後「今回の経験を踏まえ、帰国後に記事をまとめたい」と語った。

エストニア、ラトビア、リトアニアのバルト3国は第2次世界大戦中、旧ソ連に併合された歴史があり、1991年にソ連が独立を承認。ウクライナ侵攻を受け、ロシアへの警戒感が高まっているという。

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