岐路のエネルギー政策① フクシマ・フィフティが変えた 柏崎刈羽 対話で無力感払拭2023/2/6 08:00有料プラン記事政治政策みんなの反応柏崎刈羽原発の正門に立ち、出勤する所員に声をかける稲垣武之所長=令和4年12月、新潟県(一部画像処理しています)夜が明けきらない午前6時半。師走の冷たい雨が地面を打つ中、東京電力柏崎刈羽原発(新潟県)の正門には、雨がっぱ姿の発電所所長、稲垣武之(59)の姿があった。「おはようございます。ご安全に」。出勤してくる発電所員の車一台一台に声をかける。出張や体調を崩したとき以外は毎日続けている稲垣の日課だ。柏崎刈羽原発の再稼働―。ロシアによるウクライナ侵攻などで日本のエネルギーの安定供給が大きく揺らぐ中、首都・東京に電力を供給する同原発の動向は、エネルギー分野における今年最大の焦点だ。反応