仕事に役立つ調査データ:消費者の傾向、若者の価値観、働き方の変化――このコーナーでは、ビジネスパーソンの働き方や企業の戦略立案に役立つようなさまざまな調査データを紹介していく。
BIGLOBEは、全国の20~50代の有職者892人を対象に「2023年の働き方に関する意識調査」を実施した。その結果、約4割の人が業務時間外に電話やメール、チャットなどの業務対応をした経験があり(41.5%)、また7割以上が「つながらない権利に対する配慮が必要だと思う」と回答したことが分かった。
時間外に仕事の連絡 どうする?
業務時間外で仕事の連絡がきたらどうするかを聞くと、半数以上が「急を要すると判断した場合のみ、対応する」(56.7%)と回答した。一方で、「全て対応する」(21.6%)とした人と「対応しない」(21.6%)とした人は同率で、2割程度となった。
つながらない権利に対する配慮が必要だと思うかを尋ねたところ、「思う」(39.9%)と「やや思う」(35%)を合わせた7割強が「必要だと思う」と回答した。
リスキリングは必要?
2023年にはリスキリング(新しい職業に就くために、あるいは、今の職業で必要とされるスキルの大幅な変化に適応するために、必要なスキルを身につけること)に取り組みたいと思うか聞いたところ、「思う」(15.6%)、「やや思う」(39.9%)を合わせ、半数以上が「リスキリングに取り組みたい」という結果となった。
副業については、約3割が「副業が会社で認められている」(30.7%)と回答し、「今までに副業をした経験がある」(27.8%)という人も3割弱ほど見られる結果に。また、「2023年に副業をしたいと思う」(33.2%)と回答した人は3割程度と、3人に1人が副業をしたいと思っていることが分かった。
23年の働き方について、テレワーク、時差通勤、残業、会食、対面での商談など、複数の項目で質問したところ、どの項目においても「働き方を変えたくない」と回答した割合が6割を超え、最も多い結果となった。
テレワークと時差勤務については「変えたくない」に次いで「増やしたい」とする意見の方が多かった一方で、残業と対面での商談については「変えたくない」に次いで「減らしたい」とする方が多い結果に。また、会食については、「変えたくない」(60.2%)に次いで、「減らしたい」(15.4%)、「やや増やしたい」(13.5%)と続き、意見が分かれた。
回答した人からは「テレワークでも生産性は変わらなかったので、通勤時間が無駄だと感じた」(40代女性)、「テレワークと時差通勤に慣れているので変えたくない」(40代女性)などのコメントが寄せられた。一方で、「会食は長い間コロナで実施していないので、再開したい」(40代男性)、「シチュエーションによっては、対面でのコミュニケーションが大切だと感じるので、対面での商談をやや増やしたい」(50代男性)などの意見も見られた。
調査は22年12月6~7日に実施した。
(ITmedia ビジネスオンライン)