東京芸術大大学院出身の映像アーティスト、志村茉那美(まなみ)さん(27)は昨年末、新潟県弥彦村の温泉街で100年以上の歴史を持つとされる「弥彦芸妓(げいぎ)」になるため、東京から同村にやってきた。最盛期には80人ほどいた芸妓も今では40~60代の10人にまで激減。久々の新人芸妓の誕生に向け、村の期待も大きい。都会っ子の志村さんが芸妓を目指すわけとは-。
きっかけは演劇
京都造形芸術大で映像や映画制作を学んだ後、東京芸術大大学院に進み、民話や美術品の映像作品づくりを専攻しました。大学院修了後は、映像アーティストとして、都内で民話などの映像作品化に取り組んでいました。地方の民話を扱っていた関係で、もともと地方に住みたいという思いを持っていました。