ウクライナ侵略後初の「北方領土の日」を7日に迎える中、ロシアはウクライナを支援する日本への敵視を鮮明にし、平和条約締結交渉停滞の責任も日本にあるとの一方的な態度をとる。これに対し、ウクライナはロシアに領土の一部を占領される自国の現状を北方領土問題と重ね、日本に連携強化を呼びかけている。
ペスコフ露大統領報道官は1月27日、日本が追加対露制裁を同日発表したことを受け「既に悲観的な両国関係のさらなる悪化は不可避だ」と強調。ロシアによるウクライナ侵略の開始当初から、日本が「反露国家グループ」の一角を占めてきたと批判した。
ラブロフ露外相は1月18日、防衛費増額を決めた日本が「再び軍国化の道を歩んでいる」と主張。平和条約交渉の破綻も、北方四島返還に固執する日本の責任だとした。