新著などで党首公選制導入などを訴えた現役党員の松竹伸幸氏の除名処分に踏み切ったことで、他党とは大きく異なる共産党の立ち位置が改めて浮き彫りとなった。ただ、処分に反対する知識人や党員らは少なくない。4月の統一地方選や次期衆院選に向けて、党の土台を揺るがす逆風となりかねない。
「党首公選制という主張は、党内に派閥・分派を作らないという組織原則と相いれないものだが、この主張と一体に、党規約が異論を許さないものであるかのように、事実をゆがめて攻撃しているということが理由だ」
共産の小池晃書記局長は6日の記者会見で、松竹氏に対する除名処分が確定したと発表した。党規約49条には「処分は、警告、権利(部分または全面)停止、機関からの罷免、除名にわける」とあり、最も重い処分を下したことになる。