静岡・御前崎の発電所建設現場で男性死亡 11人酸欠か

溶接中に作業員が倒れた、静岡県御前崎市港の御前崎港バイオマス発電所=6日午後7時38分
溶接中に作業員が倒れた、静岡県御前崎市港の御前崎港バイオマス発電所=6日午後7時38分

6日午後4時25分ごろ、静岡県御前崎市港の御前崎港バイオマス発電所の建設現場で「タンク内部で溶接中に作業員が倒れた」と119番通報があった。地元消防などによると、発電設備の粉じんなどを集める「バグフィルター」での溶接作業の際に男性11人が酸欠や一酸化炭素(CO)中毒になったとみられ、同市の会社員本郷登さん(71)の死亡が確認された。

バグフィルターは高さ約25メートルで、何らかの原因で内部の酸素濃度が低下したとみられる。内部にいた数人が倒れ、周辺の人も息苦しさを訴えるなどし、症状の重い人は救急搬送された。

同発電所はペレットなどの木質燃料を燃やして発電する仕組みで、中部電力や再生可能エネルギーを手がけるレノバ(東京都中央区)などが、御前崎市と同県牧之原市にまたがる敷地で建設を進めている。レノバのホームページによると、今年7月の運転開始を目指している。

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