トルコ地震 がれきの山、生存者「とても寒い。毛布が必要」

6日、地震で倒壊した建物で救助活動を行う人々=トルコ南部アダナ(AP)
6日、地震で倒壊した建物で救助活動を行う人々=トルコ南部アダナ(AP)

建物が跡形もなく崩れて、がれきの山ができていた。トルコやシリアで多数の犠牲者を出した6日の地震。「住んでいた建物が崩れた」。生存者が恐怖を語る。雪が降る被災地域もあり、厳しさを増す救助環境。両国の関係者は生存者を見つけようと、がれきを手で運んでいた。

トルコ東部マラティヤ。電話取材に答えたメスートさん(41)は、妻と娘(3)と寝ていたところ突然、揺れを感じた。妻と一緒に娘を抱きかかえ外に逃げようとしたが、揺れが強くアパートの外に出ることができない。テーブルの下に身を隠したが、アパートが崩れ始めた。「妻と娘は泣いていた」

揺れが収まり、外に出ると周りは粉じんだらけ。近くに住む両親のビルは崩壊し、遺体で見つかった。「雪が降り、とても寒い。食料と水、毛布が必要だ」と訴えた。

内戦下のシリア北西部イドリブ県。反体制派の拠点があり、アサド政権の支援が見込めない地域では、市民組織のシリア民間防衛隊(ホワイトヘルメッツ)が救助に当たった。映像によると、同隊は暗闇の中、ヘッドライトを頼りに、がれきをかき分けていた。(共同)

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