50周年という節目の年に、ローザンヌ国際バレエコンクールで8位に入賞した宮崎圭介さんは、開幕直前の1月28日に15歳になったばかり。本選進出の男子で最年少だったが、助言を生かす学習能力と、すらりとした長い手脚を生かした踊りは、将来性が高く評価された。
コンクール最初の4日間、参加者は著名講師から指導を受けるが、周りは年上ばかりで「最初のレッスンでは圧倒されていた」という宮崎さん。だが「表現力、特に上半身の見せ方が素晴らしい。指導を復習して生かしていくことがうまい」(現地に同行した所属スクールの脇坂凪さん)。宮崎さんの持ち味は、審査員の目に留まった。
バレエの魅力は「舞台に立ったときの高揚感」という宮崎さんだが、最終選考では「最近はあまりなかった」というほど緊張してしまった。「見て良かったなと思ってもらえるようなバレエダンサーになりたい」と、さらなる努力を誓った。(共同)