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産経抄

2月5日

人の舌は5つの味を感じる。甘味、塩味、酸味、苦味、旨(うま)味で、これらを基本味と呼ぶ。「辛味」という語も辞書にはあるものの、味の仲間ではないらしい。トウガラシを舌に乗せたとき、働くのは痛覚だという

 ▼辛味の正体は舌の「痛み」―と、ものの本に教わった。辛味の成分で舌を刺激し続けると、辛さを覚えなくなるとも聞く。舌のやけどか、痛覚の麻痺(まひ)かは寡聞にして知らない。食べるにせよ、飲むにせよ、辛い物は心して舌に乗せる必要がある。言葉も同じだろう

 ▼感度の鈍い舌からは、人間味ある言葉は生まれない。「ロシア、ベラルーシ両国選手の本格的な復帰を検討する」。来年夏のパリ五輪を見据えた国際オリンピック委員会(IOC)の声明である。味覚の喪失だろう。何を食べたらそうなるのか、不思議でならない

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